2016 AUTOBACS SUPER GT Round7 BURIRAM SUPER GT RACE
10月8日 予選9位
10月9日 決勝8位
第7戦、海外戦のタイ・ブリーラムはノートラブルで8位完走
■10月8日(土)上位陣の速さには届かず予選は9位
3年目を迎えたSUPER GT タイラウンド。昨年は6月開催だったが、今年は初年度と同じ10月の第7戦に設定された。熊本地震のため中止となった第3戦の代替レースを最終戦のツインリンクもてぎで行なう予定であり、その代替レースが実質の第7戦にあたるため、今回のタイはウェイトハンデがフル(ポイント×2kg)で争われることになった(通常、第7戦のハンデはポイント×1kgに減る)。
舞台となるサーキットはバンコクからクルマで6時間ほどのブリーラムにある「チャーンインターナショナルサーキット」。レースウィークはほぼ雷雨の予報だったが、予選日は気温30度を超えるほどの快晴だった。
8日、予選日朝の練習走行はもちろんドライ。最初に片岡選手、途中で谷口選手に変わり、マシンの手応えを探っていく。ベストタイム「1’34.542」を出し、その後もユーズドタイヤを履いて34秒台で走行するなど調子は悪くなかったが、ライバルたちは続々と33秒台を記録し、最終的に14番手で終了した。
予選1回目(Q1)は谷口選手が担当。クリアラップを取るため、5分ほどピットで様子を見てから出発。3周目に「1’34.161」を出したが徐々に順位は下がり、足切りとなってしまう15番手になってしまう。Q1突破ならずかと思われたが、4輪脱輪(コースアウト)したクルマがタイム抹消となり、なんとかギリギリの14位で通過した。
予選2回目(Q2)は片岡選手がステアリングを握る。4周目のアタックで「1’33.673」を記録する。だが上位陣が続々と32秒台を出し始めたため、9位で終了となった。決勝は9番グリッドからのスタートが決定した。
■10月9日(日)ミスもトラブルもなかったが……
9日、決勝日も朝から太陽の強烈な日差しが降り注ぐ。フリー走行では「1’35.160」、2階建てバスが走ったサーキットサファリで「1’34.778」を記録した。
スタートドライバーは片岡選手。1周目から1台を抜いて8位にアップするも、3周目に87号車(triple a ランボルギーニ GT3)に抜かれ、元のポジションに戻ってしまった。その後、背後から31号車(TOYOTA PRIUS apr GT)がピタリと付け、片岡選手はGT500を利用して差を広げたものの、31号車はすぐに追いつき、14周目についに抜かれてしまう。
順位は10位までダウンしたものの、16周目に87号車を抜き返して9位に、18周目に88号車(マネパ ランボルギーニ GT3)を抜いて8位、そしてミクAMGはピットインのタイミングを遅らせていたため、ほかのマシンたちが続々とピットに入った29周目には1位を走っていた。
それからも片岡選手でかなり引っ張って、38周目にピットイン。タイヤは左側2本のみ交換し、ピット作業時間を短縮。ドライバーを谷口選手に交代して再びコースに戻った。
アウトラップは10位まで落ちたものの、42周目には9位に復帰する。しかし、48周目に65号車(LEON CVSTOS AMG-GT)にオーバーテイクを許してしまうも、53周目にクラッシュしたマシンがあり再び9位に上がる。この時点で前を走るマシンとの差は大きく、9位でフィニッシュかと思われたが、レース終了間際にトラブルでピットに入ったマシンがあり、ギリギリのタイミングで8位に上がってチェッカーを受けた。
今回の結果から、ポイントは36に、ランキングは6位になった。トップとの差は18ポイントだが、ツインリンクもてぎの2連戦では勝利を掴みたい。
■関係者コメント
今回は完敗でした。前戦の鈴鹿でちょっと周りに追いつけたかなと思ったんですが……。クルマの本来のポテンシャルが出せているのかどうか、まだ検討すべきところがありますね。重量(ウェイトハンデ)も原因ひとつかもしれません。ほかのクルマの速さをみていると、次のもてぎがAMGに合っているかどうかわかりませんが、やれることはまだあると思うので、次に向けて対策を練っていきます。
結果から言うと残念なレースでした。GT3勢ではGT-Rが速かったし、マザーシャーシ勢はタイヤ交換をしなくてもあれだけ速く走れる。ちょっと勝負権がなかったですね。今回、ウェイトハンデで66kg積んでいたし、ほかのタイヤも速かった。今シーズンを通してクルマを見てきて、良いところと悪いところも分かってきたので、できることをミスなく遂行してなんとかするしかありません。次の2連戦では巻き返したいですね。
重量のせいなのかはわかりませんが、とにかく速さが全然なくて。9番手でスタートして8位でゴールできましたが、これは地道に走って生き残っていたというだけで、ラッキーな8位です。この状況は本当に良くない。特にみんなセクター1が速かったんですが、次戦もてぎもこのセクター1のようなサーキットなので、速さを取り戻していかないといけません。
スタートしてからキレの良い走りもできず、淡々と走るしかありませんでした。とはいえ、途中はトップグループから離されなかったからチャンスがあるかもと思いましたが、勝負権を持つことができませんでした。クルマのバランス、ポテンシャル、あらゆるものが平均点で、悪くもないけど良くもないという状況です。むしろ問題があったほうが、直せば速くなるんですけど、何もないので。ちょっと深刻ですね。