強い日差しが降り注ぎ、気温32度、路面温度50度というコンディションの中、SUPER GT第5戦の決勝レースが始まった。
今大会も450kmレースで争われ、2回の給油が義務付けられる為に様々な戦略が入り乱れることが予想された。
セカンドロー3番手からスタート担当の片岡選手が乗る4号車グッドスマイル 初音ミク AMGはスタートからポジションをキープし、2番手スタートの96号車とのギャップを1秒前後でキープしたまま周回を重ねていく。
ポールポジションスタートの61号車は他車を圧倒するスピードで走り、オープニングラップを戻ってくると2番手の96号車とは2.3秒ものギャップを作り出していた。
5周を走りピット作業が可能になると50号車、7号車、2号車がピットに向い早くも1回目の給油義務を消化する。さらに翌周には65号車、31号車、52号車、20号車もピットに向かい1回目の給油義務を消化した。
10周目に6号車がS字の最後でタイヤが外れFCYが導入される。車両の回収が済み、FCYが解除されリスタートする時に絶妙なタイミングで加速し、96号車を抜き2番手にあがる。トップの61号車はこの時点でかなり逃げておりギャップは8秒近く出来ていた。15周を過ぎるとわずかにだが4号車のペースの方が上回りだすが、16周を終えたところで61号車がピットに向かう。4号車も18周を終えたところでピットに向かい1度目の給油とタイヤ交換をおこない、片岡選手がステアリングを握ったままコースへ復帰する。コースに復帰した時のポジションはスプラッシュ&ゴーをしたチームや2輪だけ交換のチームもいる為19番手、1度目の給油を済ませた中では11番手に後退。しかし、まだピットに入っていないマシンがいることや、片岡選手が次々とオーバーテイクを見せポジションを上げていく。
28周目、52号車をNIPPOコーナーで抜き12番手。
30周目、20号車をヘアピンコーナーで抜き11番手。
31周目、60号車を1コーナーへの侵入で抜き9番手。
32周目、5号車をNIPPOコーナーで抜き8番手。
35周目、7号車もNIPPOコーナーで抜き7番手。
38周目、さらに27号車もNIPPOコーナーで抜き、ピットに入ったマシンもありスタートポジションと同じ3番手まで戻ってきた。
トップの61号車と1回目のピット作業で2輪交換だった為前に出られていた88号車に追いつくべくペースを上げていたが、46周目にバックストレートで56号車のタイヤが外れクラッシュした為FCYが導入される。このFCYが導入される直前に18号車と87号車がピットへと飛び込み、コース上のペースが落ちている間にピット作業を行うことが出来、一気にトップへと踊り出た。
FCYが解除され47周目に4号車はピットへ向かい、2回目の給油、タイヤ交換とドライバーを谷口選手へと交代する。2回の給油を済ませたマシンでは7番手でコースへ復帰。FCY中にピット作業が出来た18号車、87号車、元々4号車の前にいた88号車と61号車、序盤にスプラッシュ&ゴー作戦を取っていた31号車、2号車の6台が4号車の前にいる。谷口選手はここから自己ベストを更新しながら前とのギャップをぐんぐんと詰めていく。
53周目、デグナーカーブの1つ目の侵入で内側にいたGT500の17号車に押し出されコースオフするが、谷口選手はマシンのバランスを崩すなく、すぐにコースに復帰する。さらに56周目にGT500の8号車のパンクの影響でFCYが掲示されるが自力でピットへ戻った為、すぐに解除される。
61周目、1コーナーのブレーキングで2号車を抜き6番手。
66周目、スプーンで外側に膨らんだ31号車を内側から抜き去り5番手。
さらに88号車に追いつくべく2分2秒から3秒台でギャップを縮めていくが、追いつくことは出来ずに71周目に5位でチェッカー。
優勝はFCYのタイミングで一気に前に出た18号車が今シーズン2勝目を獲得した。
何度もオーバーテイクを見せ、表彰台が見える走りをしていただけにとても悔しいレース結果となった。
GT300リザルト
18-87-61-88-4GSR-31-2-96-27-50
ここまでトップ10
9-60-10-360-11-7-30-20-48-22-5