2015 AUTOBACS SUPER GT Round 2 FUJI GT 500km Race
5月2日 予選8位
5月3日 決勝5位
我慢のレースだった第2戦富士は5位!
■5月2日(土) ドライ路面の予選は8位で通過
ゴールデンウィークまっただ中に開催されたSUPER GT 第2戦 富士スピードウェイ。このサーキットでは久しぶりに天候に恵まれ、予選日から晴天で路面温度も上がっていた。前戦岡山は雨だったので、ドライ路面は今シーズン初めてのレースとなる。
多くの観客が参加したピットウォークのあとに公式予選1回目がスタート。ステアリングを握るのは片岡選手だ。37秒台に何台も入るという大激戦の中、片岡選手は「1’37.870」を出して7位で危なげなく予選1回目をクリアする。
グリッド順が決まる予選2回目は谷口選手が出撃。4周目に「1’37.851」を出して5周目に「1’37.752」を出すも、ライバルたちの速さもあり、8位で予選を終えた。決勝グリッドは8番手からスタートする。
■5月3日(日) 何周にもわたってライバルを抑えた決勝レース
決勝日も朝から快晴。チームの個人スポンサーの方々も多く来場し、自然に応援シートができあがっていたほど。この応援の熱を肌で感じながら決勝に挑む。
朝9時から行なわれたフリー走行は片岡選手からのスタート。片岡選手がベストタイム「1‘39.014」を出し、7番手でフリー走行は終了した。
昨年に引き続き大勢のファンが詰めかけたピットウォークを挟み、決勝レースが開始。予選の結果により、グッドスマイル 初音ミク SLSは8番グリッドからのスタートとなる。スタートを担当するのは片岡選手。フォーメーションラップのあと、ローリングスタートで500kmというシーズンで2番目に長いレースの幕が開けた。
まずは序盤で2台をパスして6位にジャンプアップ。上位3台とはいきなり離されつつあったが、8周目にタイヤがバーストしてコースアウトするマシンがあり、セーフティーカーランになった。これによりタイム差はリセット。さらに上位を狙う。片岡選手はセーフティーカー解除後に1台を抜いて5位まで浮上した。
しかし、ここからレースは膠着。5位のまま24周目にピットインをした。タイヤを全交換し、ドライバーは谷口選手へ。今回のレースは2回のピットインが義務づけられているので、片岡選手がもう1度走ることになる。
ピットアウト後は19位でコースに復帰し、徐々に順位をあげていくと49周目には5位まで戻ってきていた。だが、4位以上との差が大きく、なかなかここから上に行くのが厳しい。5位のまま63周目にピットイン。再び片岡選手へステアリングは託された。
アウトラップは13位で復帰したものの、すぐ背後には7号車(Studie BMW Z4)が迫っていた。そのまま5位まで順位を回復したものの、後ろから猛追してくる7号車に対しては防戦一方となる。しかし、ストレートスピードに勝るSLSはオーバーテイクを許さない。結局、20周ちかくの攻防の末にグッドスマイル 初音ミク SLSは5位でチェッカーを受けた。
レース直前にトラブルが発覚し、グリッド上でセッティングを変えるなどの応急処置を行なったが、無事に5位で取りこぼさずにゴールすることができた。現在、シーズンランキングも5位。6月20~21日にタイ・ブリーラムで開催される第3戦では巻き返しを狙う。
■関係者コメント
谷口&片岡の両ドライバーはタイヤの摩耗を見ながら順位を守って5位でフィニッシュしてくれた、良いレースだったなと。守りに強いSLSが見れましたし。本来だったらもっと、攻めることに強さを発揮してほしかったですが、セットアップやタイヤにまだ課題が残りますね。
期待できるレースだったのが、想定外の不運があって上位争いはお預けになったものの、改善点も見えているので次戦タイから巻き返していきます。
非常に残念です。スタート直前に見つかった不具合のせいでセッティングも変えざるをえなかったんです。そのため、ハンドリングが予選とまるっきり違う状態になってしまいました。
当初、39秒台半ばくらいでラップできれば上位陣と勝負できると想定していましたが、上の4台は想定以上のラップタイムで走ってて、セッティングを変えたマシンではついて行けなかった。タイ戦に向けてまだいくつかトライすべき課題もあるので、これからどんどん挽回していきたいです。
今日のレースは最後までハラハラさせられる展開でした。アウディの前にいけなかったのは残念ですけど、ベストな結果ではないかと思います。トラクションがかかるクルマとか、履いているタイヤとか、明らかに速い要因があるところが上位でしたね。
今年はパッケージができあがっているチームも多いので、足下をすくわれないように毎戦ポイントを取りこぼさないようにしていくのが大事ですね。
今回も主役にはなれませんでした。レース直前に諸事情もろもろありまして、トップ争いには加われる感じではなくなってしまいました。ただ、なんとか5番手争いができてしっかり5位でゴールしてポイントが取れたことはよかったと思っています。
反省点もありますし、これからの戦いに向けて準備しなきゃいけないことも明確に見えてきましたし、今後も取りこぼしなくいきたいですね。
予選までは良い感じだったんですけど、タイヤの摩耗とかも含めて決勝向けのセッティングに変えたことで、ちょっとパフォーマンスが落ちてしまって、そのバランスの悪さからアベレージスピードが上がりませんでした。前を抜くという感じではなく、ブレーキやタイヤを労りながら後ろのライバルを抑えるという、防戦一方なレースでした。
谷口選手のスティントでは違うタイヤを履いてみたんですが、苦しいことには変わりなく……。開幕戦に続いて5位という順位は決して悪い位置ではないと思いますが、次戦以降はもっと上位でのゴールを目指します。