TKRI with GOODSMILE RACING RACE REPORT 5
2024 富士チャンピオンレース FCR-VITA第4戦/KYOJO CUP 第6戦
会期:2024年12月21日~22日
場所:富士スピードウェイ(静岡県)
FCR-VITA第4戦(21日):予選番34手 / 決勝42位
KYOJO CUP 第6戦(22日):予選20番手 / 決勝20位
2024シーズンの最終戦は当初12月7-8日に行われる予定だったが、8月末に開催予定だったSUPER GT第5戦が台風の影響で同じ12月7-8日の週末に延期になったことで、KYOJO CUPは押し出されるように延期になり、例年ではどのカテゴリーもオフシーズンに入っている12月21-22日に最終戦が行われることとなった。
12月20日(金)
第5戦終了後、岡本選手は片岡監督から「最終戦までにカートで1000周走る」という宿題を言い渡されていた。岡本選手はこの特訓をこなし、1000周どころか1300周の練習を積み上げて今シーズン最後のレースウィークに臨んだ。
特訓の効果は確実に現れ、この日の最初の走行で自己ベストを1秒以上縮める2分01秒00を記録した。その後も安定して2分01秒台を出せるようになると、予選と同じ20分間の中でタイムを出す予選シミュレーションを行い、翌日からのレースに備えた。
12月21日(土)【FCR-VITA 第4戦】
FCR-VITAにはこの週末も富士スピードウェイのフルグリッドである50台がエントリーしていた。
午前8時5分、予選開始。4.5kmある富士スピードウェイでも、50台が一斉に走るとクリアラップを取ることは難しい。岡本選手は10分を過ぎたところでなんとかタイムをまとめることに成功し、2分01秒260を記録、32番手となった。その後ライバル達のタイムも上がり、ポジションは下がっていったが、残り5分を切ったところで2分00秒593と自己ベストを更新、さらにチェッカーラップでは2分00秒534とわずかにタイムを縮め、自己ベストタイムと共にFCR-VITA予選での自己ベスト順位である34番手で予選を終えた。
予選終了後にペナルティを受けたマシンが出た事で、決勝レースは33番グリッドからスタートとなった。
10時15分、1周のフォーメーションラップを経て、スタンディングスタートで10周のレースが始まった。岡本選手得意のスタートは、動き出しこそ良かったのだが、ホイールスピンをしてしまい加速が伸びず、1つ後ろからスタートした19号車に1コーナーで前に出られてしまった。
さらに100Rでは81号車がインに入り、ポジションを落とし、続くヘアピンコーナーでも144号車がアウト側に並び、続く300Rでそのまま抜かれてしまった。しかし、ダンロップコーナーで2台のマシンがスピンして止まっていたところをうまく避けたので、34番手に上がった。
2周目、ヘアピンコーナーで2台のマシンが接触してクラッシュ、そのまま2台とも停止した為、岡本選手は32番手に浮上。停止車両はコース外に出ていた為、セーフティーカーは導入されなかった。さらにGR Supraコーナーで上位争いをしていた225号車がスピンしていたため、31番手に浮上した。
5周目、スピンして下位に後退していた225号車が追い上げてきて、ダンロップコーナーで抜かれ32番手に下がった。
6周目の13コーナー、144号車とバトルしていた21号車が岡本選手の目の前でスピンしたのを上手に避け、さらに21号車のスピンの影響で失速した144号車も最終コーナーで抜いて30番手に浮上した。
しかし、抜いた後も引き離せずテールを取られていた144号車に、7周目のコカコーラコーナーで抜き返され、さらに後ろにいた610号車にも同時に前に出られて順位は32位。
610号車を抜き返そうとタイミングを窺っていると、ダンロップコーナーでオーバーランした36号車がコースに復帰するところに遭遇、610号車はこれで失速、岡本選手はこの機会を見逃さず、36号車と併せて2台の前に出て30位に返り咲く。
しかしその後の最終コーナーでまさかのスピン、これでポジションを44番手まで落としてしまった。
10周目、76号車をストレートで抜き、1コーナーで77号車も抜き42番手に上がった。
しかし、これ以上の追い上げは叶わず、そのまま42位でチェッカーを受けた。
【岡本選手コメント】
予選では目標だった初の2分0秒台を出すことができ、とても嬉しかったです。しかし、決勝ではスタートでミスしてしまい、ポジションも悪くて1コーナーの侵入時に数台に抜かれてしまいました。
その後は抜きつ抜かれつのレースを展開して、一時は30位まで順位を上げることができたのですが、ミスでスピンしてしまい、積み上げたポジションを大きく落としてしまいました。
明日はスピンしない!バトルを怖がらずにレースをしたいと思います!そして予選では今の自己ベストを塗り替える1分59秒台!、、、を目標に走りたいと思います。
今日もたくさんの応援ありがとうございました!!明日もよろしくお願いします!
12月22日(日)【KYOJO CUP 第6戦】
今シーズン最後のレースとなるKYOJO CUP第6戦には、スポット参戦の車両が増え、37台がエントリーしていた。
午前8時50分予選開始。岡本選手は自分のペースでアタックできるスペースを探しながらタイヤに熱を入れていった。10分を過ぎるとタイヤが発動しはじめ、全車タイムが上がり始めた。岡本選手も2分01秒424、2分01秒254とタイムを削り、チェッカーラップでは2分00秒527までタイムを詰めて予選を終えた。
これにより決勝レースは今シーズンのベストグリッドとなる20番グリッドからのスタートとなった。
午後1時5分、今シーズン最後の決勝レースがスタートする。
岡本選手は得意のスタートダッシュを決め、まずは19番手の144号車に並ぶと、勢いそのままスタートで失速していた11号車の前に出た。
さらにコカコーラコーナーでスピンした114号車をアウト側から避けたが、イン側に避けた118号車には前に出られてしまった。
ヘアピンではスタートで抜いた11号車に並ばれ、ダンロップコーナーでそのまま抜かれてしまった。抜きつ抜かれつしながら最終的にオープニングラップは1つポジションを上げ、19番手でホームストレートに帰ってきた。
2周目、GR Supraコーナーでスピンした13号車を避けて18番手に上がると、最終コーナーからそのまま前を走る559号車のスリップストリームに着き、1コーナーでオーバーテイク。17番手にポジションを上げた。
3周目の最終コーナーからは、1周前とは逆に559号車が後ろに張り付き、1コーナーで抜き返されて18番手に後退した。
さらに5周目の1コーナーで34号車に抜かれ19番手。そのすぐ後ろにいた114号車にも並ばれるが、なんとかポジションを守った。
6周目の1コーナーでは34号車を抜き返し18番手に上がるが、セクター3で少し姿勢を崩した際に再び前に出られてしまった。
7周目の1コーナーで再び34号車の前に出たが、今度はヘアピンコーナーで少し膨らんだ隙に34号車と114号車に一気にポジションを奪われてしまった。
そして8周目からは144号車が常に後ろに張り付き、時には前に出られることもあったが、12周目のチェッカーまでしっかりと守り抜き、20位でチェッカーを受けた。
【岡本悠希選手コメント】
予選ではうまくスリップストリームを使えず、目標としていた59秒には届きませんでした。決勝では前日のスタートミスは改善され、集団の中でもビビらず上手くスタートすることができました。
その後は4台ほどでバトルをし、最終的には出走37台中のど真ん中、19番手でレースを終えました。バトルしていた集団の1番前でゴールしたかったのですが、難しかったです。
でも最終戦では少し成長した私の姿を皆さんにお見せできたと思うので、よかったです。
課題はまだまだ山ほどあるのでオフシーズンしっかりトレーニングして皆さんをびっくりさせたいです!1年間たくさんの応援ありがとうございました