12戦目
チーム体制はGSRとレースの名門「COX」が組み「GOODSMILERACING with COX」に、マシンはポルシェ・911 GT3 RSRに、ドライバーは番場選手が残留し、新しく佐々木雅弘選手が加入、タイヤはハンコックと、何もかもが新しくなった。
13戦目
予選は奮わなかったものの、決勝レースでは徐々に追い上げ、2戦目にして1ポイントを獲得した。
14戦目
12位からどんどん順位を上げたが、バトルの最中にスピンを喫し、大きく順位を落とした。それでも、なんとか14位で完走。
もともと新型が来るまでの繋ぎだった型落ちの911 GT3 RSRは、この富士戦をもって引退。次戦セパンをスキップし、第5戦からニューマシンを投入する。
15戦目
アジアで唯一の車両がミクGTプロジェクトに投入、カラーリングも合わせて変更された。
ライバルとのバトル中の接触でミクポルシェはタイヤがバースト。そのうえ、「危険なドライブ行為」との判定が佐々木選手に下された。
16戦目
鈴鹿700kmレースの助っ人として、ポルシェとハンコックタイヤを知り尽くす男、木下みつひろ選手が加わった。そのおかげで、予選はこれまでで最高位の4位!
タイヤが路面温度と合わず、4番手スタートだったがズルズルと順位を落とす。しかし、ノートラブルで走りきって、気がつけば10位で1ポイントをゲットした。
富士スピードウェイのある静岡県の小山町一体を豪雨が襲い、道の崩落や事務所の水没もあり、開催は困難と判断。レースは中止となった。
災害で大きな被害を受けた小山町。いつもお世話になっている小山町を救おうと、いち早くTwitterで呼びかけた選手がいた。のちにGSRに加入することになる片岡龍也選手だ。SAVE OYAMAと題したイベントを行ない、多額の寄付金を集めた。このイベントには谷口信輝選手も参加していた。
17戦目
予選で最後のアタックを担当した佐々木選手の頑張りで、過去最高位である2位を獲得した。
レース開始前のフォーメーションラップで番場選手がスピンしてしまい、2位から下位に転落した。いまだに語られる伝説である。
これまでシングル(一桁)でのフィニッシュが近くて遠かったが、ようやく9位でゴールし、2ポイントを獲得できた。この年のシリーズランキングは19位。
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18戦目
原点回帰をスローガンに、マシンをBMW Z4 GT3にチェンジ、再びStudieと組んで参戦する。元F1ドライバーの片山右京氏がスポーティングディレクターとして参加し、ドライバーは番場選手が残留、新たにトップクラスの実力者、谷口信輝選手が加入と、超強力な布陣で新しいシーズンに挑む。
19戦目
開幕前に発生した東日本大震災の影響で開催時期が大幅にずれ、最初に第2戦、次に第1戦と変則的に開催された。
谷口選手の得意技でもある、ピットイン時にタイヤを交換しないでロスタイムを防ぐ作戦がこのチームで初めて敢行された。ヘビーウェットだったのでタイヤもあまり摩耗してなかったからだ。
20戦目
これまで一度も参加したことがなかったマレーシアのセパン戦に初参戦!
初ポールポジション、そして初勝利をモノにした。この勝利からチームの流れが変わっていくことになる。
21戦目
GT500のマシンと接触して大きく順位を落とすも、番場選手の追い上げて6位まで順位を回復させてチェッカーを受けた。
22戦目
大雨の鈴鹿700kmレース。後半に雨は止み、タイヤ1本分だけ路面が乾き始めたが、谷口選手はそのピンポイントを狙ってスリックタイヤに交換し勝負に出た。結果15位まで落ちた順位を5位まで押し上げてゴールした。
レース後、個人スポンサー向けの報告会で谷口選手は「5位ですいません」と涙を流した。谷口選手にとって、このレースは5位より遥か上を目指していたからだ。
23戦目
シーズン2勝目を国内のファンが大勢見守る中、富士スピードウェイで飾った。セパン同様、ポールからの勝利だ。これにより、ランキング1位に踊り出る。
24戦目
富士での勝利で性能調整を加えられ、マシンから圧倒的な速さが消えた。そのせいか決勝では9位と奮わず、ライバルに首位の座を明け渡してしまう。
第7戦終了時点でチャンピオンの権利を残しているのは、11号車のJIMGAINER フェラーリと、ミクZ4の2台のみ。5ポイント差で最終戦を迎えることとなった。
25戦目
痛車であるミクZ4と、イタ車のフェラーリ 458が最終決戦。5ポイント差だが、優勝すればミクZ4がチャンピオン、できなければフェラーリがチャンピオンと、非常にわかりやすい構図になった。
ミクZ4の必勝パターン、予選でポールを獲れればそのまま1位でゴールを3度もやってのけた。これには応援シートのファンも総立ち!
5ポイント差を覆すのは容易ではなかったが、チーム全員の気迫でついにチャンピオンを獲得! 初音ミクGTプロジェクトが名実ともに王者になった瞬間である。シリーズランキングは1位!
26戦目
特別戦はハンデなしで、2人ドライバーがそれぞれ100kmのスプリントレースを戦うルール。谷口選手と番場選手は、2人とも1位を獲得し、合計でシーズン5勝という記録を打ち立てた。
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